北島達也さん 株式会社 中村屋 リーダー

——中村養鰻場ではどんな仕事を担当していますか。

中村養鰻場のなかで、もっとも広い第三養鰻場を担当しています。社長が出した大まかな方針に従って、自分は作業面でのメンバーのまとめ役をしています。

作業と一口に言ってもいろいろあるんですが、たとえば、今日はどんなエサを与えるか社長が決めて、細かな指示は自分が出しているといった具合です。エサやりや鰻の観察といった体調管理から、水槽内で水流を生み出している水車の修理、本格的に出荷が始まる6月後半になれば出荷のための選別まで、幅広く行っています。

土用のシーズンが終わったら、水を抜いた池のメンテナンスもやりますよ。

——中村養鰻場に就職したきっかけは?

幼い頃から魚取りが好きだったんですよ。自然と漁業に携わりたいなと思って、以前は県内北部にある北浦という場所で、ブリの養殖をやっていました。引き続き漁業関係の仕事に就きたいなと探していたところ、見つけたのが中村養鰻場でした。

ブリは出荷まで2年以内もかかる長期の養殖でしたか、うなぎは7か月ほどと短いので、同じ養殖でも全然違いますね。

——仕事のどんなところが好きですか?

ここにきて8年も経ったので見慣れましたけど、就職したばかりの頃は、エサやりをしたときの鰻の反応が好きでしたね。その日の鰻の調子によって、一発目の反応がまったく違うんですよ。ものすごい勢いで食いついたり、全然エサに寄ってこなかったり…。

もしエサの食いつきが悪くてうなぎの様子がおかしいと感じたときは、すぐ社長に報告して対応しています。

——今後の目標はありますか?

今の役割は、社長についていってサポートすることがメインで、まだ自分で大きな決断を下すところまで至っていません。もっと勉強して、自分の判断でうなぎを育てられるようになりたいです。

あとは彼女をつくること(笑)。絶賛募集中です!