中村養鰻場の「味鰻」は、たくさんの社員が懸命に働いてくれるからこそ、成り立っているブランドです。
どんなメンバーが、どんな想いで仕事をしているのか。日々、水の中のうなぎと向き合い、生きのいい状態で少しでも大切に届けようと奮闘している彼らの一面を知っていただければと思います。
山﨑優一さん(株式会社中村養鰻場・鰻販売部 部長)
——中村養鰻場ではどんな仕事を担当していますか。
鰻の販売を担当しています。全国の取引先との交渉や受注管理を行い、うなぎを生きたまま元気な状態でお届けするのが主な仕事です。
——なぜ中村養鰻場で働こうと思ったんですか?
いやー実は、本命の就職先が見つかるまでの、“つなぎ”のつもりだったんですよ!
20代前半は各地を転々としていて、地元である新富に戻ってからは介護の職業訓練校に通い始めました。でも介護業界は給与が安くて、希望どおりの職が見つからず…。一旦、自宅から車で5分という超近場の中村養鰻場で働きながら、いい就職先を探そうと考えていました。
最初は “つなぎ”のつもりで、ここに就職したんです。気付けば14年目、従業員のなかで一番の古株になっていましたね。
——きっかけは“つなぎ”でも、長く続けられているんですね。
電話でのやりとりが多い業務なんですが、お客さん(取引先)は会社の固定電話があるのに、直接、携帯電話に連絡をくれるんですよ。。(笑)
また、発送したうなぎがちゃんと到着したか確認を取ることもあるし。
だからお客さんとは、いい関係を築けているんじゃないかなって思います。
僕はもともと仕事にやりがいを求めるタイプではないけど、販売担当のトップという立場に加えて、自分を信用してくれている客さんのことを考えたら、簡単には仕事を辞められないですね。
ただ、特に出荷が増える夏場は、作業中でも携帯電話を手放せないのは困るかも(笑)。
——山﨑さんの熱心な仕事ぶりが見えてきます。そんな山﨑さんから見た中村養鰻場らしさとは。
「「味鰻」というブランドを作れるのはここだけ、ってことかな。ファンになるだけの魅力が「味鰻」にはあるって事ですね
中村養鰻場は、自社の鰻の出荷だけでなく、仕入れの取引も行っています。仕入れでもうちを使ってくれるお客さんがいるのは「味鰻」への信用があるからだと思うんですよね。
あとうなぎのシーズンって夏の土用の日だけ、1年に1回じゃないですか。それでも毎年購入してくれるお客さんがいます。それだけ「味鰻」に魅力があって、ファンがいるから、リピートや仕入れの取引につながっている。
じゃあなんで「味鰻」ができるのか、といえば社長が鰻について一番考えているから。決して楽な仕事じゃないけど、あの社長だから、従業員のみんなも頑張ってついていくんじゃないかな、と思います。
——そんな社長に一言!
人員が増えれば交代で仕事を回せるので、是非 うちで働いてくれる人が来るよう色々と改善していきましょう!(笑)