本部(ほんべ)浩二さん(まる功うなぎ株式会社 養殖担当)

——どんな仕事を担当していますか。

第二養鰻場の餌やりや清掃などの管理を担当しています。朝晩の掃除がルーティンです! 掃除がてら水の検査をして、水質に異常がないかチェックも行っています。

——中村養鰻場に就職したきっかけは?

宮崎県日向市にある、曽祖父から代々漁師をしている家に生まれたので、保育園時代からボートで漕ぎ出して釣りをしているような子どもでした(笑)。

なので、中学、専門学校を経てすぐ漁師になり、親の船に乗ってマグロ漁をしていました。遠くはフィリピン沖まで船を出すこともあり、一度漁に出たら、1か月間は洋上生活でしたね。

そんな暮らしを14年していましたが、親とそりが合わなくなってしまって。家を出たものの魚に関わる仕事がしたかったので、中村養鰻場へきました。

——同じ漁業でも、マグロ漁と養鰻ではだいぶ違いがあったのでは?

朝早いのは慣れていたので、養鰻になってもそこまで戸惑いはなかったですね。7年前にここに就職したばかりのころは、まだ自分の作業が終わっていないのに次の仕事の指示を受けたりと慌ただしかったですが、慣れですかね、今はだいぶ落ち着いて作業できています。

何より、毎日帰ってくるからと嫁が安心しているんですよ。自分も休日に家族と過ごせるようになったので、今の暮らしが気に入っています。

——ご家族との仲が良くて微笑ましいです。そんな本部さんから見た中村養鰻場らしさとは。

親御さんがつくった養鰻場を、息子二人(社長とその弟)が継いで盛り立てているところですね。家族だからこそ、ぶつかることも多かったはず。自分ができなかったことをやっているのは、純粋に尊敬します。

——今後の目標を教えてください。

第二養鰻場にいる鰻のエサを、自分で配合したいですね! 出荷時の達成感は大きいですが、自ら配合したエサで育てることができたら、さらにやりがいを得られるんじゃないかなと思います。