今日は 味鰻の餌やりについて話します

まず 稚魚が池入れされると、水温を徐々に、20度くらいから3日ほどかけて30度まであげていきます。

この段階で透明だったシラスが黒くなるんです

そして池入れ後5-6日は餌は与えません 

採れた稚魚は、時期や、場所がまちまちだったりする場合もあるので、不揃いな生育にならないように皆揃って大きくなっていってもらいたい、生まれた日は違えど、入学式は同じ日なら卒業式も皆同じに世の中に旅立ってもらいたいからです

そしてファーストステップ① 生餌と言われるイカや魚のすり身人工の生の餌を解凍後細かくして与えます

人の手によって始めて与えますので、皆で公平に食べて欲しいので池の淵で回遊している魚に、細かくして撒いてあげます どこで食べてもいいのでこれが餌だと覚えさせるのです(多分全体匹数の99%くらい)

今まで餌が豊富には無い状態の自然界や輸送中だったので、一口食べればこれを餌と認識して、次も食べますし、食べれば食べるほど体力がついてきて、泳ぐ力も、餌にたどり着くスピードもアップする 特に嗅覚も鋭くなるんでしょうね

まるでポパイがほうれん草を食べた時の様に日に日に元気になっていきます

3日ほどその作業を行ったら、次は餌場だけで食べて欲しいので餌場で与える量を徐々に増やしていきます

ほぼほぼ餌場に集まりだしたら(多分全体匹数の98%くらい 3日程度)今度は生餌は消化がいいので腹づくりをかねておなか一杯食べさせてやります 

体重の15%くらいまで食べるんですよー びっくりですよね 人間ではありえませんね

終わった後は、おなかが重すぎてよたよた泳いでいます

ものの本によると 生物の腸内細菌は生まれた時には全くなく、小さい時に食べたもので形作られるみたいで、人間だと母乳 日本人だと米などで消化細菌が構成されるそうです

だから小さい時にお米を食べていると大きくなってもお米を体が欲し、パンを食べていると体がパンを欲するそうです 面白いですよねーー

鰻は小さい時は1日に朝夕2回餌を与えますので半日程度で消化吸収し、大小差がつかないように心がけます

次回はセカンドステップについて語ってみたいです

ここに貼り付けている動画はセカンドステップですので乞うご期待!